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篝も向かいの席に座り、二人で手を合わせて頂きますをした。
半熟の目玉焼きにチキンサラダ、それとトーストに蜂蜜入りのフルーツヨーグルトに珈琲まで付いた完璧な朝食。
目玉焼きを一口、口に運べば半熟のとろりとした黄身がとても美味しくて。
トーストの焼き加減も絶妙で表面のパリパリ感とふんわりとした中の食感が食欲を湧き立てる。
篝は、間違い無く良い旦那になるなと朝食を食べながら妙に納得した。
「ご馳走様……凄く美味しかった」
「良かった。麻見がどのくらい食べるか分かんなくて適当に作っちゃったんだけど、足りた?」
「うん…大丈夫。ありがとう」
朝は、このくらいが調度良い。
食べ過ぎると眠たくなってしまうし。
元来、俺は燃費が悪く大食らいなので昼食や夕食は結構まあまあ驚かれる程度に食べるけれど。
食べ終えた食器をシンクに持って行き、皿くらいはと篝に申し出て洗った。
結局、洗った皿は篝が拭いて片付けてくれて。
こうして篝と二人で過ごす日が来るなんて…。
少し前までの俺には想像もつかなかった。
休日の朝から、俺の心は満たされていて。
まるで今日の晴天の様だと思った。
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