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燃え尽きて机に突っ伏していたら、雅也と豪に肩を叩かれ、むくりと顔を上げる。
二人は俺の窶れた様子を見てケラケラと笑っていた。
……笑い事じゃないんだけど。
そんな二人と共に昼食を食べに食堂へと足を運ぶ。
食堂に行くのはあまり好きでは無いのだが、テスト期間中は生徒会室へのデリバリーが休止されてしまっている為、仕方無く食堂へ行くしかなかった。
料理でも出来れば、一度部屋に戻って自炊でもすれば良いのだろうが生憎俺は料理のセンスもやる気も無いので致し方無い…。
「「キャーーー!!」」
食堂に足を踏み入れるなり、上がる歓声。
思わず耳を塞ぎたくなってしまう程度には凄まじい。
……これがあるから苦手なんだよ、食堂は。
そんな独り言を脳内でポツリと呟いて小さく溜息を漏らした。
生徒会役員なんて目立つものをやっているのに何だが、出来れば俺は静かに暮らしたい…。
せめて、食事くらいは静かな場所で堪能したいと云うのは俺の我儘でしか無いのだが。
そんな俺の心内を知っている御琴や親衛隊の幹部の子達は俺が食堂に来ても騒がない様にと俺の親衛隊の子達に注意を促してくれているみたいで、それはとてもありがたかった。
食堂の中腹にある階段を登り、生徒会役員と風紀委員専用の席へと腰を下ろす。
先程までの歓声は幾分収まり、ほっと息を吐いた。
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