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注文は各テーブルにあるタッチパネルで頼む事が出来るので、その点は楽で有り難い。
俺は、オムライスとハンバーグ定食で迷いに迷った挙句、どちらも注文した。
苦手な古典のテストで体力を限界まで消費してしまい、もう空腹もいいところ。
豪は焼き肉定食、雅也はナポリタンをそれぞれ注文して談笑しながら食事が運ばれてくるのを待った。
程無くして運ばれてきた食事に手を付けようとした途端に、また湧き上がる歓声。
次は誰が来たのかと白けた目で入り口に視線を寄せた。
「あれー、皆来てたんだ!」
階段を登って来るなり、そう言ったのは由貴で。
まさかのその後ろから篝もやってきた。
由貴と篝は同じクラスなのだから一緒に来ても可笑しくは無い筈なのに、何故か心に靄がかかる。
どうして由貴と……?
そんな馬鹿みたいな疑問符が脳内を支配してしまって、自分でも驚いた。
別に篝が誰と行動しようが、それは彼の自由だ。
そう思うのに。
何故か俺の心は靄がかったまま、何とも言えないドロドロとした感情が襲って来て慌てて首を振ったら、俺の隣に腰を下ろしてきた由貴が奇異なものでも見るように俺の顔を覗き込んできた。
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