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程無くして辿り着いた先はパンケーキが美味しいと評判のカフェだった。
以前、由貴達と街に来た時に通り過ぎて気にはなっていたがまだ入った事は無かったので内心とても嬉しい。
そんな心情が顔に出ていたのだろうか、篝は俺を見るなりクスクスと笑ったので恥ずかしさに顔を赤らめた。
「どれにするか決まった?」
フリルがついた可愛らしい格好をした女性店員に案内された席に対面で腰を下ろす。
案内してくれた店員は俺達を見て顔を赤らめていたけれど、相変わらず篝は知ってか知らずか涼しい顔を貫いていた。
2人でメニューを見て、どれにしようか思考を巡らせる。
正直、どれも美味しそうで選ぶのに骨が折れ、困り果てていた。
いくら俺が大食らいだと言っても食べたい物を全部食べるのは無理難題過ぎる。
だからといって、一つに絞るのは難しくて。
「んー……イチゴのとカスタードのとハムエッグで迷ってる…」
「じゃあ、その3つ頼んでシェアしようか」
当たり前かのように、そんな事を言ってくれる篝。
思わず胸がキュンとする。
乙女心というのは、こういう事なのかもしれないと1人心の中で頷いた。
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