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二人楽しく談笑をしていた筈なのに…。
いつの間にか注目の的になっていて思わず怯み、生唾を飲んだ。
……やばい……絶対に探られる……
そんな一抹の不安は、すぐに現実となってしまって……
「ゆ、由良ちゃん!誰と電話してるの?!まさか恋人?!」
興奮気味で詰め寄る様に言ってくる母。
……まだ俺、通話中なんですけど……。
とも、言えず。
どうしようかと考え倦ねていると、電話越しに篝がクスクスと笑う声が聞こえた。
「………ごめん、騒がしくて」
『全然。今のって由良のお母さん?』
「……うん」
『そっか。由良が良ければ電話代わってくれる?』
篝の言葉にどうしようかと一瞬宙を仰いだが、いつの間にか隣に来て聞き耳を立てていた母に、あっという間に携帯を奪われてしまった。
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