アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
5-10
-
あれから篝と連絡を取り、あっという間にやってきた日曜日。
俺は朝から1人、そわそわとしていた。
篝が自分の実家にやってくると思ったら昨日は中々眠る事が出来ず。やっと眠りにつけた頃には外が明るんでいたのを覚えている。
篝がやってくる時刻まで後2時間。
今は丁度8時を過ぎた頃だ。
自室にも通すだろうしと大してやる事も無い片付けをしたり、見られてまずいものはないだろうかとチェックをしたりしていた俺の姿を見に来た由貴は揶揄うように笑っていた。
正直、笑われて腹は立つものの今は由貴に感ける余裕等無い。
そんな自分は、意外と小心者で要領の悪い人間だと思うが致し方無い。
「由良さん、何悩まし気な顔してんのー?」
「んー……どっちが良いかと思って…」
「それとそれ?」
「……うん、これとこれ」
由貴に問い掛けられ、考え倦ねていたトップスをぐいっと差し出す。
今日は外出する予定も無いし、畏まり過ぎるのも可笑しい気がする。
けれども、篝が来る以上適当過ぎる格好も如何なものかと首を傾げて眉間に皺を寄せる。
「んー、どっちも似合うと思うけど今日はこっちのがいいんじゃない?」
由貴は少しだけ悩んだ後で右手に持っていた淡いミントグリーンのドルマンのサマーニットを指差した。
由貴に選んでもらい、それに決めて着替えをする。
中が透けて見えてしまうので白のタンクトップを着て、下は細身のブラックデニムにした。
着替えを終えて、部屋にある全身鏡で変な所は無いかとチェックをしていると、また由貴に笑われてしまった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
81 / 100