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真剣な話をした後は、母の『お話も終わったみたいだし、私も混ぜて!』の一言で、さっきとは打って変わり母と、ダイニングチェアに座り面白そうに傍観を決め込んでいた由貴も混ざっての談笑が始まった。
「篝くん、折角だし怜一くんて呼んでもいいかしら?」
「はい、勿論です」
「ありがとう!怜一くんは、ご兄弟はいらっしゃるの?」
「姉が1人います」
母は、待ってましたとばかりに篝に質問を投げ掛ける。
篝には悪い気もしたが、当の本人は相変わらずニコニコと微笑みを携えているので、ほっと胸を撫で下ろす。
母もきっと、父程では無いにせよ少しは心配だった筈だ。
だから、篝と話してもっと篝の良い所を知ってもらえたら嬉しい。
「まあ、お姉さんがいらっしゃるのね!きっと怜一くんに似て美人さんね!ねえ、パパ」
「ああ、そうだね。怜一くんは整った顔立ちをしているからなあ」
「いえいえ、そんな事無いですよ。……あ、そう云えば先日姉と写真撮ったんですけど良かったら見ます?」
篝の言葉に両親も由貴も興味津々といった顔で頷いた。
勿論、俺自身も正直とても気になる。
篝のお姉さんはどんな人なのだろうか。
似ていると聞いた事があるし、間違い無く美人なのだろうけれど。
篝の女性バージョンは中々想像が付かない。
確かに篝は美人だが、俺みたいな中性的な顔をしていたらまだしも、決して女顔なわけでは無く男らしさを兼ね備えた美人だ。
篝はシャツの胸ポケットから携帯を取り出すと、アルバムを開いてみせた。
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