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「あっ、あの。なんかすいません。わざわざ集まってもらって・・・。
そ、それとヒロセ・・・さん?部屋まで使わしてもらって・・・。」
女性遍歴をうらやましがっていた、ちょっと軽そうな風情の男が
あっ、というような顔をした。
「そうだった。君の歓迎会だっけ。」
「え?」
「いや、オニに呼ばれて来てみたら、みんな居てさ。まあ、めったに喋らないから、つい。」
さきほど岡村、と呼ばれていた男も
「オニにはいつも世話になってるから。」
ライダースーツも
「そうそう、部屋使うでーーー。って言われても、
そうかーーーって、つい乗ってまうんや。」
この男が広瀬というらしい。
「この下宿に初めて来てさ、おどおどしてた時に、オニが全部教えてくれたもんなあ。」
岡村の言葉にみな大きくうなづいた。
「僕も。」
「俺らみんな、オニを通して仲良くなったんだ。専攻も学年もばらばらで、
同じところに住んでたってほとんど交流ないんだけどさ。」
「僕、いまだにこの下宿のひと、名前全部わからへんもん。」
「うん。」
「せやのにみんな、オニ君が間にはいると、すっごい結束すんねん。」
「ふうん・・・。」
修平の嘆息にあわせるように、鬼塚が大皿を持って部屋に入って来た。
「おまたせ~っ!鶏のからあげっ!」
「おーーーーーっ!」男どもが吠えた。
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