アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
11−2
-
「あ・・・、ごめん、せっかくだけど。」
「なんでや!」
「うん、ちょっと買い出し・・・。」
アパートから鬼塚が皿をもって出てくる。頭にタオルを巻いて汗をかいている。
「あ、泉くんおかえり。・・・はい、焼き鳥おまたせ。」
「おお、待ってました!これや、これ。オニの焼き鳥天下一品。
これなかったら話にならん。」
広瀬がうれしそうに皿を受け取って焼き鳥にかぶりつく。
大井も歓声をあげて皿に手をのばした。
「うまい!」
「オニ、ちょっと付き合ってほしいんだけど。」
そんな広瀬たちを見ながら嬉しそうに微笑んでいる鬼塚に修平が声をかけた。
「ん?僕?」
「うん、河原町の画材屋。ちょっと買い物が多くなりそうで。」
「ああ、荷物持ち? ええよ。」
広瀬が聞きつけて抗議の声をあげる。
「なんや、オニまで連れていくんかいな。せっかくええとこやのに!」
「どうええとこやねん。」
「ええとこやんか!料理は旨いし、酒は旨いし、ほろ酔い気分で桜を愛でて、
宴もたけなわ、ちゅうやつや、そこで大事な料理番をやなあ・・・。」
「あ、大丈夫。だいどこにもうようさん作ってあるし、今持ってくるわ。」
鬼塚が急いでなだめて料理を取りに戻った。
「あ、そ。」
広瀬も納得して缶ビールをまた煽った。
・
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
43 / 66