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13−2
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とりあえず布団に寝かせた鬼塚は、しばらくして、ようやく意識を取り戻した。
背中の傷はかなりの深手らしく、出血はしていないものの
いつものようにすぐには癒えそうもなかった。
「あ・・いずみく・・・」
「大丈夫か?」
「ん・・・なんとか・・・」
気丈に返事を返すものの、傷の痛みは強そうだった。
「おい、鬼狩りって・・・さっき言ってたけど・・。」
「たぶん、そうやと思う・・・。」
「それって何百年も昔の話じゃないのかよ。」
鬼塚は薄く笑って言った。
「いつの時代にも、よそ者を排除しようとする力はあるよ。
いろいろ・・・名前はかわっていくけど、自分の理解できんもんを、
絶対に許せへん人らがおる。」
そしてふと顔を曇らせた。
「もう、ここもばれてるかもしれん。泉くんに迷惑がかかるかも・・・。」
「まさか」
ガシャン!
突然の音に驚いて振り返ると、窓ガラスが割れてガラスのかけらが部屋に散っている。
その中央に、投げ込まれたらしい石が転がっていた。
「!」
あっと思う間もなく、割れたガラスの間から腕が差し入れられ、窓が開けられた。
ハシゴをかけて上って来たらしい武装した男が二人、土足で侵入してきた。
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