アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
12−1
-
鬼塚も女の顔を見て「あ」というなり2、3歩後ずさりした。
女はものすごい勢いで鬼塚にせまると、
「いつぞやはどうも。」とドスのきいた声で言った。
「あの・・・何か・・?」
修平が問いかけると、彼女は修平の頭から足の先までをスキャンするように
見たあと、再び鬼塚をキッと睨みつけた。
「この子ねえ・・・・。
可愛い顔してるし、ちょっと遊んだげよ、思てつき合うてたら、
いったいぜんたい何しよったと思う?」
いつの間にか、鬼塚は修平の後ろに隠れている。修平はもしや、と思って
「もしかしてこいつ、首とか噛みました?」と訊いてみた。
「なんやあんた!いっつもそんなことしてんのかいな!!」
「こっ、こいつ悪いクセで・・・。」圧倒されながら鬼塚を振り返る。
「おいオニ、このお姉さん、誰?」
「去年、ホストクラブでおうてどつかれた・・・。」
「あ。ああ、あん時?」
女は修平の肩をつかんで押しのけ、鬼塚の胸ぐらをつかんで顔を近づけた。
「どつかれて当然やろ。私あんた、あん時来てた服に血ぃついてシミなってんで。
あれ高かったんやさかいな。どないしてくれんのん?え?」
「ご、ごめんなさ・・・・・。」
「ごめんなさいで済んだら警察いらへん、っちゅうねん。」
「え、と。はい。」
「弁償。べ・ん・しょ・う・・・・してや!」
・
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
46 / 66