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「ハイハーイ!おっはようごさまいます!今日はスペシャルなゲストが来てるでぇー!」
ユキにくっついて現場に入った。今日はラブホで撮影らしい。シックな感じのモノトーンなインテリアの部屋には、既に他のスタッフや今日演じる男優がスタンバイしていた。
「監督遅い......って、うぇええ!?」
「まじでっ?ホンモノのミヤビ!?」
「えっ、今日ってまさか3P?ミヤビがAV出んの!?うっわラッキー!」
俺を見や、男優もカメラマンも全員俺を取り囲んだ。
「違う違う!みやたんは見学!しっしっ、そこ、勝手に触らない!」
男優は元より、カメラマンも他のスタッフもユキ好みのイケメン揃いだった。愛想笑いに会釈だけして、部屋の隅に移動する。
「はいはい、始めるよー位置についてー」
どれだけざわついてた現場でも、カメラが回ると全員仕事モードになった。アイドル系の茶髪イケメンが結翔、さわやか系の黒髪イケメンが諒太というらしい。友達同士という設定で、じゃれあってるうちに互いにキスをして、股間を揉み合い始めていた。
そういえば他人のセックスシーンを見るのは初めてかもしれない。知り合いとの複数プレイはあるけど、普段AVを見ることもないから全く知らない男同士がしてるところはなかなか新鮮だった。それでも、他人のセックスを見て興奮する感覚は俺にはなかった。昨夜あんなにもいやらしい顔をしてイケメンとイケメンがと言っていたユキも、さすが今は真剣な顔でモニターを睨んでいた。
「はーいカットォ。おつかれー、休憩したら次は洗面所で立ちバックよろしくー」
結翔がイかされたところで一度カットが入った。ユキはモニターチェックを続けていて、俺は暇をもて余していると、アシスタントっぽい子が男優に飲み物を渡した後、俺のところにもコーヒーを持ってきてくれた。
「あ、あの、良かったら」
「ありがと。ねぇ、ユキ監督はどう?俺、あんな真面目なユキの顔初めて見た」
「ユキさんは、優しくてすごくやりやすいですよ。......あの、ミヤビさん、あの、握手......してもらっていいですか?」
「握手?いいけど」
手を差し出すと、彼は顔を赤くしておずおずと手を出してきた。
「わぁ......!僕、ミヤビさんのアイリスの広告見て一目惚れして、ずっとお会いしてみたかったんです!ありがとうございます!」
「あーっ、小池ちゃんは俺のお気に入りなんやで!もーっ、みやたんはすぐ俺のお気に入り誑かすんやから!小池ちゃん、戻っておいでぇ、俺のこと好きって言うてくれてたやんー」
チェックを終えたユキが寄ってきて小池を弄り始めたので、俺はゆっくりコーヒーを飲んだ。
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