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AVにまで出演されたのには正直驚いた。ステージの上でライトを浴びながら肌を晒す姿は何度も見た。それとは全く違う、エロティックで愛らしい姫が、画面の中で乱れていた。
白猫扮するユキちゃんと、黒猫に扮する姫の戯れのような、それでいて玩具を使ったハードなまぐわいに、思わず鼻血が止まらず死ぬかと思った。目を凝らして5連続で再生してドライアイになった。
姫との身体の関係は、姫が成宮氏と出会う前に一度だけあった。残念なことに興奮しすぎてほとんど記憶にないが、作り物の妖艶な顔で私を慰めてくれたことだけは確かだ。
それが今回、とろアナ発売後に私を訪ねてきてくださった姫は、優しく愛らしい素顔で私を求めてくださった。好き、と、仰ってくれた。そう囁く姫の声を思い出すだけで幸せが全身を駆け巡るようだ。もはや他の誰にバカにされようとも、私は強く前を向いて生きていける気がした。
姫は私に擦り寄り口づけとともに、何度も私を思いやる言葉をくださった。姫にまだ成宮氏への想いがあることは十分承知している。姫はその事を多分に気にされている様子だったが、姫の中でほんの数パーセントでも私を想ってくださる心があれば私には十分だった。
その後も何度かプライベートでお付き合いくださった。手料理まで頂いた。私の部屋でエプロン姿の姫がハンバーグを作ってくれているのは、夢か幻かと何度も己の頬をつねって確認せずにはおれなかった。料理が得意と仰っていたのは本当で、家庭的でほっぺたが落ちてしまいそうなくらい美味しかった。私が何度も絶賛すると、恥ずかしそうに笑う姿が堪らなく愛しかった。
私の幸福を、どうすれば姫に分かっていただけるのだろう。姫を同じくらい幸せにして差し上げたい。私と過ごしている時は、リラックスされてるような自然な笑顔が見られた。......しかし、姫の心の闇は晴れる気配がなかった。
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