アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
116
-
「あぁ......すまない、きみを責めるつもりはなかったんだ」
背中を撫でてやろうとするも、触れるだけで痛いのではないかと手を引っ込め、かわりに髪を撫ですいてやる。
雅がAVに出るにはきっと理由がある。それは恐らく、恋人を失った自棄だ。東雲曰く、雅はずっと自分を責めている。恋人を幸せにできなかったことで必要以上に自分を責め、知らぬ男に激しく抱かれていたこともあったと聞いた。神楽坂には今までもずっと誘われていたのを断っていたそうだが、自分に責め苦を与えたくて最近は神楽坂にわざと手酷くしてもらうようにしているとか......
分かっていたのに、雅がどれ程繊細で可哀想な子か分かっていたのに、己の不甲斐なさで責めてしまったことが悔やまれる。
「何もしなくていい。もうこれからは俺が与えてやるから、きみはそれを抗うことなく受け入れておくれ」
「ひ......っ、ぅ」
病んだ俺よりも細い腕を取って、縄の鬱血が残る場所に舌を這わせた。
「雅......あぁ......助けてやれなくてすまない」
この心を救ってやりたい。もっと時間がほしい。若返ることも叶わず、今ある生を伸ばすこともできないなんて、なんて無情なことだろう。俺には結局、その場しのぎの快楽を与えて誤魔化すしかできないのか。
「ぁ、あ、や、舐め、ないで......そ、んな......ぁ」
手首、腕、背中、胸、腹、尻、足。全身の傷を癒すように舐めた。それだけで敏感な雅は膝を擦り合わせて身体をヒクヒクと震えさせた。
「雅......雅......」
雅をソファーに座らせ、俺が床に膝をつく。足首、そして爪先まで口づけた。
「俺の奥さん......愛してるよ......もう、傷つかなくていいんだ。誰が責めても俺が守ってあげるから」
心の底から沸き上がる想いを止めることができない。愛しくて愛しくて、雅はまだこんなに傷ついているというのに、触れられる距離にいることが嬉しくて俺は顔が緩んでしまう。
「ん......おく、さん......?俺が......?」
「そうだよ。俺と結婚してくれただろう?」
「うん......っ」
雅はふわりと花が綻ぶように綺麗に笑った。ハッとするほど美しいその顔を、俺はしっかり目に焼き付ける。
「蓬莱さ......ぁ、一豊さん......」
「ふっ、その呼び方はくすぐったいね」
「嫌?」
「嫌じゃないよ。雅だけの特別な呼び方だから」
「一豊さん......一豊さんっ」
「なんだい?」
「愛してる、一豊さん。もう、一豊さんだけだから......俺は、一豊さんだけのものだから」
いつもの戯れ......あるいは酔って口から出た言葉かもしれないが、この状況で雅が冗談を言うとは思えない。だから雅から言われた言葉に、えも言えぬ喜びを感じた。
「愛してる......愛してるよ、雅」
「一豊さん......愛してる......ね......抱いて......」
もう一度爪先にキスをして、それから、蜜を溢すぺニスに触れた。
「あん......」
それを合図と受け取ってくれた雅は、足を開いて秘部まで晒した。俺は花の蜜を探す蜜蜂のように、吸い寄せられるように雅の花弁に口を寄せた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
118 / 214