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執事。エドワードの受難
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「っ…ライル様、これは一体…」
「もぉ、エドワードさんじっとして」
「で、ですが…」
皆様こんにちは。
私エドワード・J・フラーと申します。
只今、私をベッドに押し倒し、馬乗りになって間近で私の顔を見つめている可愛らしいお方、ライル様に仕えております。
突然のことに皆様も困惑気味のことと思います。
が
私も大変焦っております。
普段は恥じらいある可愛らしいライル様が、なぜか突然私を押し倒してしまわれたのですから。
「ライル様っ」
「エドワードさん、しーっ」
あぁ
真剣なお顔もまた可愛らしい。
ぺたり
「っ…冷たい…?」
「ユーフォリアさんから貰った冷湿布です」
「冷湿布?」
額に触れると確かに、冷たい布があり、かすかに薬草の香りがします。
「エドワードさん自分で気づいていないんですよ」
「えっ?」
「熱、ありますよ。さっき触れた時熱いなって思ったけど。やっぱり」
「ねつ…?」
「風邪ですよ。だから、ゆっくり休んでください。」
降りようとするライル様の腕を、私は無意識に掴んでしまいました。
「エドワードさん?」
「あっ、いえ、その…」
私は柄にもなく取り乱して、
そんな私を見て、ライル様は微笑まれました。
「不謹慎ですけど、こんな風に僕を頼ってくれるエドワードさんが見られて、風邪にちょっと感謝してます。きつい時は人恋しいですよね。」
そう言ってライル様は、私の腕に頭を乗せて横になられると、目を閉じて仰いました。
「…あなたが眠るまで、側にいますから。安心して」
シーツを引き上げ、私の体にかけると、小さなお声で一言
「おやすみなさい。ジャックさん…」
と。
それだけで私は身体中が熱くなると、ライル様はご存じないのです。
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