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部長の優しさ(遥side)
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和樹は僕が仕事で疲れてると思って
励ましてくれたのか…
確かに僕は仕事が原因で疲れていた。
しかしそれは以前までの話。
今は僕自身の不甲斐なさと、
部長への申し訳なさで胸が張り裂けそうだった。
あんな醜態を晒したのに、
部長は僕を咎めたりしなかった。
そればかりか、仕事の量も減らしてくれた。
御礼と共に、ちゃんと自分の失態を詫びたい。
そう思うが、最近部長に避けられているような
気がする。部長には会っていないし、
部長からの伝令は他の社員から聞く。
確かにあれは僕が悪かったし、
あんな行為を見た後で気まづくなるのも分かる。
だけど仕事に私情を持ち込まないって言ったのは部長じゃないか!
デスクをバンと両手で叩いて、
勢い良く立ち上がると、激しい眩暈がした。
オフィスにいる人たちの視線が僕に集まる。
クラクラする。
それでも僕は、部長のところへ行くんだ。
精一杯の抗議をしてやる!
ゆっくりと1歩を踏み出した瞬間、
僕の身体は前方へと倒れた。
それから視界が真っ暗になった。
僕の意識はそこで途切れた。
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