アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
部長の見解(遥side)
-
「す、すみません!」
我に返った僕は、部長を揺さぶるのをやめて
ぱっと部長から手を離した。
部長が目を瞑り、はぁー...と溜息をつく。
「あのなぁ、まず俺は桜庭を避けていない。
最近俺が桜庭に近寄らなくなったのは、
桜庭が俺にあんな姿見られちまって、
気まづいだろうなって気遣った結果だ。
嫌いになったとか、許してないとか
そういう理由じゃねぇんだよ。」
え?僕を気遣った??
確かに、あんなことがあったあとに
部長と2人で仕事しろって言われたら
いつも通りに振る舞うことは難しいだろう。
それを、部長は知ってたのだ。
しかし僕は部長に嫌われたんだと思っていた。
「僕、部長に嫌われたかと思いましたよ...」
そう言って俯くと、部長は「嫌ってなどいない。だけど好意を抱いてもいない。」と
冷たく言い放った。
そうか。
部長は仕事に私情を持ち込まない人だから、
僕は部長にとって普通で、ただの社員なんだ。
特別には、なれないんだ...
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
18 / 36