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親切な人 ~千紘side~
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適当に言ったのだが、どうやら名刺入れにはいってたようだ。
「見つかってよかったな。じゃあ電話切るな。」
「あ、ちょっと待ってください。さっき薫(かおる)さんとはなしたんですが、
今回のクライアントちょっとめんどいかもです。」
さっきとは打って変わって真剣な声で言う七音。
忘れ癖が酷くても七音は仕事に対しては優秀だ。
「わかった。話は明日の朝でも大丈夫か?」
「あ.....できたら今日中に電話欲しいって言ってました。」
「わかった、後で電話するわ。おやすみ。」
俺がそう言うと、
「おやすみなさい。」と言って七音が電話をきる。
「ふぅ」と一息つくと、
「パパ、もしもし終わった?」
と空がジュースの子供用のコップを持ってこちらに向かってくる。
「ああ、優さんと陸は?」俺が聞くと
「もう少しでくるよ。 ほら!」と指差す方向に
子供用コップを持った陸と普通のコップを2つ持った優さんがきた。
「お電話おわりました?」優さんが聞いてきたので、
「はい、ほんとすみません。」と謝る。
「いいですよ、空君と陸君はいい子ですし。あ、あと空君から聞いたんですけど、千紘さんこの野菜ジュースでよかったですか?」
優さんが俺に渡したのはいつもこのファミレスで飲んでる野菜ジュース。
食べるのは面倒臭いけど野菜は取りたいから、野菜ジュースはよくのむ。
「すみません。ありがとうございます。」
俺がお礼をいうと、「いえいえ」といって優さんは席についた
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