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眠たい。けれど、起きなきゃ朝ごはんは作れない。
うぐぐと唸りながら、眠たい目を擦れば、目の前には僕を覆い隠すように囲う大きな身体。
「みぃ、起きて。朝だよ」
「………ん」
小さな頷く声が聞こえたが、目を開く気配はないし、寝息はまだ聞こえる。夜遅くに僕のせいで起こしてしまったから、寝かせてあげたいところだけど、みぃは朝早く起きてやる習慣がある。それを熟さないと元気が出ないとか。元気が出ないのは困るから、これは心を鬼にして起こすしかない。
「みーい、起きて!朝だよ!早く起きないと学校の時間になっちゃうよー!」
みぃの耳元で、大きな声でそう叫べば、流石に眉間に皺を寄せたまま、うつらうつらと目が開き出した。小さく舌打ちまで聞こえた。ちょっと怒らせてしまったかもしれない……と、怖気ずんでいたら、
「………なーちゃん、はよ」
優しくぎゅっと抱きしめられ、髪の毛に柔らかな感触がした。きっとこの感触は…!と、びっくりしていたら、
「何、顔真っ赤にして……あぁ、口がよかった?」
ニヤニヤしてこっちを見てくるみぃ。この人、わざとだ!!!。真っ赤なのか分からないけど、頬は熱い。何も言わない僕をみぃは肯定に取ったのか、ゆっくりとみぃの顔が近づいてきてる気がして…!。
「おはよ!僕、ご飯作るから後でね!!」
逃げるが勝ち!と僕は慌てて、ベットから降りて部屋から逃げ出した。怒ってるかと思ったのに、みぃは絶好調だった……意地悪だ…!。
そんな顔を真っ赤で逃げるように去る僕の背中を見ながら、
「やっぱり可愛い」
と、イヤらしく笑うみぃが居たことを僕は知らない。
*
パタパタと洗面器に向かって、熱い頬を冷水で冷ます。朝からドキドキするのは、身体に悪い……うん、恥ずかしい。バシャバシャと洗っていたら、
「部屋着まで濡らして…風邪ひくぞ」
と、後ろからドキドキの犯人が現れた。ビクッと驚いていたら、用意しておいたタオルを取られ、優しく顔と濡れた手を拭かれる。それ位出来るのに……と思っていたら、
「……み、みぃ。服は?」
「ん?あぁ。着替えようと思ったら、用意してなくてな。取りに来ながら、服を洗濯機に入れに来た」
「………みぃこそ風邪引くよ……」
「何、顔を真っ赤にしてんだよ。何回も見てるだろ?」
「それとこれは別!!」
上半身裸で恥ずかしげも無く普通にしてるみぃ。確かに僕と違って逞しい身体だから、見せびらかしても恥ずかしくないけど、目の前に広がる肌色が僕には刺激が強い。何度も見てるだろとか言われるけど、何時もは真っ暗の中で……って違う!!!。
「何、百面相してんだ…?」
「う、、う、うー!とりあえず服着て!!目のやり場が困るの!」
と、僕はまたその場から逃げ出したのだ。
今日のみぃは、いつもより刺激が強すぎる!。
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