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10、※陽太視点
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―――あんな露骨なキスマークを付ける奴なんて一人しか思い当たらない。
―――どうせ、鈍い優月は全然気付いてないんだろうけど。
「―――それ、アンタの首筋についてる赤いの―――何?」
「ん、何だこれ?まあ、今は夏だし……虫にでも喰われたんだろ?それよりも、幼馴染みなんだから、俺の事をアンタ呼ばわりするのは止めてくれよ……陽太。」
僕は首筋に付いている赤い痕について、何も気がついていなさそうな優月へ鏡を見せながら呆れたように尋ねる。すると、案の定―――優月はまるで捨てられた子犬のような表情を浮かべながら僕へと言うのだった。
―――ああ、イライラする。
優月―――お前のすぐ側に、首筋に赤い痕をつけた虫――高橋がニヤニヤと下品に笑いながら誇らしげな表情を浮かべているというのに。
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