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紫さんの気になる人。
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紫
結局、あれから何を話していいのか、何を聞いていいのか分からずに白は帰っていった。
いや、多分逃げたが正しいな。
さっきまで白を抱き締めていた体はまだ熱を保っており、暖かい。
それに、白から香る甘い匂いが俺の服に染み付いていた。
俺って匂いフェチなのだろうか。
首を振ってヤバいことを考え出した頭を止める。
これ以上考えると白川が言っていたように脳内の性犯罪者に成り下がってしまう。
それだけは避けたい。
屋上から出て授業を受けようとしたが時間的に無理なのでそのまま家に帰って、現在は自室にいる。
白川と電話番号は交換したのでいいと思う。
軽く脅しを掛けてしまったが、結果オーライ。
白川は常に嘘をついていた。
俺と居たときもずっとアイツは嘘をつく。
嘘をつけない時は誤魔化して隠す、
それは白川にとってもうクセなのかもしれない。
(気になる。)
どうして気になるのか、何で構ってしまうのか、俺はいまだに分からない。
でも、何でかほっとけないんだ。
ほっといたら、アイツは今以上に嘘を、誤魔化すのを得意としてしまうから。
とりあえずは、嘘をつくのを止めさせなければ。
アイツは必要な時もそうでない時も嘘をつくからな。
明日は休みだから、月曜日からだな……。
睡魔に襲われながら、脳を働かせる。
アイツから電話がかかれば良いなぁなんて
能天気に考えながら。
それは、ある意味叶ってしまう。
++++++++++
白
何処に行こう?
親は約束したのに破った。
家に帰れない、さすがに嘘をもつくことが出来ない。
どうしようと、迷ったけど、すぐに解決した。
苦手だけど、あの人はきっと助けくれる。
これもホント。
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