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第9話 悲しみのトーマス
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カツカツ…
―バーティーが亡くなってから2か月経った。今は6月の梅雨の時期。
トーマスは、自分のせいでバーティーが死んでしまったと自らを責めていた。
ダンカン「よ。」
ラスティー「…ダンカン。」
ダンカン「トーマスの様子はどうよ?」
ラスティー「…ダメ。全然元気が無いよ。」
ダンカン「そうか。」
ラスティー「下手に慰めて、余計傷つけるのは分かってるし…何も言えない。」
ダンカン「……だな」
その頃、トーマスは放課後の教室の恥で、体操座りになって顔を隠し泣いていた。
すると、オリバーが背中合わせになり座る。
トーマス「…オリバー…」
オリバー「生前のバーティーにさ、こういわれたんだ。
“僕もトーマスが好きだった。でも、今の優しいトーマスが居るのはオリバーのおかげだ。
だから、トーマスの事は任せる。僕にも大切な人が出来たから…”って。」
トーマス「!!」
オリバー「後ね?こう言われた。
“君の声と僕の声は似ている。時々、トーマスを呼ぶと、オリバー!って嬉しそうに笑いかけるトーマスの笑顔に惚れてしまったんだ”ってね。」
トーマス「…確かに、僕…。
バーティーに名前を呼ばれると、いつもオリバーと間違えちゃってたんだ…。
僕もとっさに謝るけど、バーティー…凄く悲しそうだった。」
トーマスは涙を流す。
トーマス「…やっぱり、僕は…知らないうちに相手を傷つけてる…サイテーだ」
オリバー「…君は悪くないよ。ボクにも非がある。」
トーマス「ち、違う!僕は…僕が!」
オリバー「テレンスに怒られちゃった。
“君の声とバーティーの声がソックリだから!バーティーは…バーティーが!”って」
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