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第9話 悲しみのトーマス②
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バシィッ!!
サー・ハンデル「テメェ…トーマスばかりの所為にするなよ!!」
ピーター・サム「サー・ハンデル…」
テレンス「…っ!」
サー・ハンデル「そもそも…
何で、オリバーとバーティーの声がソックリだからって責められなくちゃならないんだよ!!」
キュッ
サー・ハンデル「僕は、そんな差別的言動…許さない!!」
テレンス「……に…」
サー・ハンデル「は?」
テレンス「君に、俺の気持ちが分かってたまるか!!」
パンッ!
テレンスはサー・ハンデルを引っぱたく。
テレンス「オレは…ずっと、バーティーを見てきた…だからこそ!」
バシィッ
テレンス「ぐはっ!」
ドサッ
サー・ハンデル「だから、オリバーばっかりに責任を押し付けるなって言ってるんだよ!!」
ピーター・サム「テレンス…ごめん、僕もそう思う…」
テレンス「!」
ピーター・サム「今回ばかりは、サー・ハンデルが正しいよ!
確かに、バーティーが亡くなって悲しい気持ちはわかるよ?
でもだからって、オリバーばかりが悪いってことはないんじゃないかな?…トーマスも、その事で落ち込んでるし…」
テレンス「…っ!」
ピーター・サム「僕は、やだな…。その事で、相手を恨むって…。
何か、悲しいもん。」
ピーター・サムはサー・ハンデルに冷やしたタオルを当てながらそう言う。
サー・ハンデル「あぁ…ありがとう」
テレンス「…俺は…どうすりゃぁいいんだよ…。」
トサッ
テレンスはその場に座り込み、涙を流す。
サー・ハンデルもピーター・サムもそれを見て黙ってしまった。
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