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「恋愛だけには…、と言った方がいいでしょうか…。普段から優しさと純粋さを持ち合わせていらっしゃる方だと思いますが、皇子は冷静な判断力もお持ちだと思います。国を良くしたい、という熱意が慈善事業を通して国民にも伝わっているようです。申しましたように隣国は指名制で選ばれますが、皇子は国民の圧倒的な支持を受けております」
「だったら余計に男娼なんていたらダメだろう?」
「男娼ではなく嫁です!嫁ということで国王も承諾されたのです!!まったく男娼なんていう言葉をどこで覚えて…、」
「あーっっ!!嫁でも男娼でもなんでもいい!!」
「良くありませんっっ!いいですか、寿様はもっとご自身に自信を…」
「はいはい」
「寿様!ちゃんと私の話を聞いて…、」
「聞いている。俺が隣国に行けばいいんだろう?」
タキは少し複雑な表情をした。
「寿様、はっきり仰ってください。嫌なら…、」
「もし俺が嫌だと言ったら隣国の皇子はここに来るんだろう?そのことで変な噂が立ってしまえば、それはこの国にとって有益なものじゃない」
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