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「遠慮せずに何でも言ってくれ。…昼間はタキとコウがいるからな。…深夜に邪魔した。すまない」
皇子は身を翻す。
(俺に桃のアレルギーあるって皇子は知らなかったんだろう?なんで謝るんだよ…?)
寿には皇子にいっぱい言いたいことはあるのにそれは口に出来ずに、咄嗟に皇子の洋服の裾を引っ張っていた。
「安心していい。マユには何も伝えない。不問だ」
何を勘違いしたのか皇子がそんなことを言う。
マユを不問にしてくれるのは有難いことだけど…。
(そうじゃねぇよ…)
「……今出ていったら、バカにされるだろう‥?」
今出ていったら皇子が夜這いに失敗したという噂を流されて、それはあっという間に城中に流れてしまう。
噂は光よりも速いと週刊総合でも揶揄していたほどだ。
皇子が瞳を見開いて、寿の方を見る。
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