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「コウ、教えてくれ」
あの後、晴天だったはずなのに急に曇天になって、お開きになった。
寿はその足でコウの部屋に向かった。
「何をですか?」
「皇子はなんで俺のことを知っていたんだ…?」
決着をつけるなら、ちゃんと皇子のことを知ってから決着をつけようと思った。
それが唯一自分にできる皇子に対するけじめのつけかただから。
それにコウからどんな話を聞いても、自分の気持ちに変わることはない。
そもそも寿の存在は最高秘密利で外に漏れることはなかったはずだ。
なのに、皇子は前から寿のことを知っているような口振りを時々見せる。
どこで皇子が寿のことを知ったのか。
なぜ寿を嫁にしたいと思ったのか、ちゃんと知りたい。
コウは寿の決意に気付いたのか大きく頷いた。
「それはタキと私の昔話からしなくてはいけませんが、よろしいですか?」
「ああ」
寿は大きく頷く。
では、とコウは始めた。
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