アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
すれ違い1-2
-
「こんばんは。初めましてですよね?」
「初めまして、李玖さん」
きっちりスーツを着た男がフロアのソファーで待っていた。声を掛けると爽やかに手を挙げて挨拶してくる感じ…キザなプライドが高い男といった所かな?着てるものもブランド物ばかりだし…お坊ちゃん感が隠せてないね。
「李玖さんの予約取るの大変でしたよ。何ヶ月先まで埋まってるんですか?」
「通常出勤時間は予約は埋まってますけど気まぐれで来てる時はフリーで空いてますよ?」
初めは毎回ホームページ載せてたけど客が来過ぎて大変な事になったので本当に暇な時に人手が多い時にしか居る待機中にしないけどね。
「滅多にフリーないでしょ?李玖さん」
「ふふっ、そうですね。それよりそろそろ部屋に移動しません?このフロアで立ち話するならゆっくり部屋でお酒呑みながらの方が楽しいですよ?城田さん」
客の手を取り笑顔を向ければ城田と呼ばれた客は満更でもない様で
「それもそうですね…」
と小さく呟くと李玖の特別フロアへと姿を消していった…。
その同時刻、店に怯える様に少年が来店していたのだが…李玖は知るよしもない。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
12 / 17