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京
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「僕は京だよ。おでこ大丈夫?」
京が琴音に向かって二コっと笑いながらも、心配してくれる。
「もう大丈夫です!気を遣って下ってありがとうございます!」
琴音が軽く頭を下げる。
その時、店内の奥から無表情な男性が出てきた。
「翠が、バイトが来たのならさっさと掃除してレジ閉めて早く上がれ、と言っているぞ」
店内の奥から出てきた男性は腰まである長い黒髪を一つに束ねている。
シャープな顔つきでノンフレームの眼鏡がよく似合っている。
あまり表情を出さず淡々と話す人だな…、
というのが真琴の第一印象だ。
「バイトが来たってわかるなんて、さすが翠!そういや、葵が翠を呼びに行ったんだけど、すれ違わなかった?」
「ああ。葵は一目散に走っていて俺には気付かなかったみたいだ」
「葵は一直線なタイプだからねー」
京がクスっと笑う。
無表情な男性がこちらを見る。
琴音と視線が合うと、無表情のまま自己紹介してくれる。
「俺は都明だ」
「…は、初めまして!山根琴音です」
都明に対して頭を下げる。
「ああ。知っている。これからよろしく」
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