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火事
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(お父さん、お母さん…)
琴音の両親は今年の元旦に亡くなった。
火の不始末が原因の火事だった。
毎年、琴音は年末年始は家族と過ごしていたが、友達が今年は高校を卒業するから思い出作りに大晦日から元旦にかけて一緒に過ごそう!と言い出した。
そのことを両親に伝えたら高校生活最後なんだから思い切り楽しんで来なさい、とすぐに快諾してくれて、今年は友達と出掛けることにした。
そして大晦日当日。
両親は琴音を玄関まで笑顔で見送ってくれた。
それが琴音が見た最後の両親の笑顔だった。
友達の家に集まり年越しそばを食べながらテレビを見たりして、どうでもいい話をしたりゲームをしてダラダラと過ごして、午前零時が近づいてきたので神社の年越しに間に合うように友達の家を出た。
琴音は今まで夜中に外に出たことがなかったので夜の街に少し恐怖感を覚えたが、友達がいたし大晦日ということで結構人がいたので、だんだんと恐怖感は消えて途中から楽しめるようになっていた。
神社に着くと年越しを待つ人達で、ごっだ返していて琴音は驚く。
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