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元旦
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いつも元旦の朝に両親と家族三人で来ていたがその時よりも人が多くて、男とはいえ、小柄な琴音は潰れそうだった。
そして年越しのカウントダウンを始まると同時に火事は起きてしまった。
人込みに押し潰られそうになりながらも何とか初詣を終えて。友達とこれからどこか遊びに行く?
と相談していた時、琴音の携帯が鳴った。
携帯に出てみるとそれは日頃仲の良い近所のおばさんからだった。
琴音くんっ?琴音くんの家から火が出ているのよ!
と電話越しでもかなり慌てているのがわかって、それが単なるボヤ騒ぎではないことを知らせる。
電話を切って急いで家に向うが、そんな電話をもらってもどこか信じられない気持ちでいっぱいだった。
琴音が急いで家に帰った頃にはもう家はなく焼け落ちた跡だけ。
琴音は言葉が出なくてただただ呆然とすることしかできなかった。
今、現実に起こっていることがどこか夢のようで悪い夢を見ているようだ。
琴音はハッとなって自分の両親の姿を捜す。
家の周りは消防隊員や警察の人やご近所の人たちで騒然として、人を込み分けるのも一苦労だった。
その中を琴音がいくら目を凝らしても両親の姿はなかった。
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