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幽霊
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「悪霊ね…」
翠が真貴を見て嘆息をついてから、翠は視線を琴音に移す。
「これが俺らの特技だ」
「…?」
翠はそう言うが、琴音は何のことなのかよくわからない。
「ここまできたら、気付いてもいいはずなんだが…。実は俺達は幽霊が見えてしまうんだ」
「……幽霊が見えてしまう…?」
琴音は頭を傾げる。
(‥れ…、霊って、亡くなった人の霊…?)
「そう。死んだ奴が見えるのはもちろん、ついでに言えば浮遊霊から精霊まで霊といわれるものはすべて見えてしまう」
琴音は咄嗟には理解できずに、瞬きを繰り返すばかりだ。
「俺らは幽霊が見えてしまう特技を持っているが、それぞれが違った特技を持っているんだ。今からそれがわかるだろう」
「‥特技…?」
まだ話についていけない琴音をほっておいて、翠は女子高生に視線を戻す。
「話の前に、まずだ。お前、金を出せるのか?俺達は慈善事業でやっていないんだ。こういうことは一千万で請け負っている。お前に一千万出せられるか?出せないなら帰れ」
翠がそう提示した時、真貴がするどい目つきで翠を睨んだ。
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