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浄化
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「だから、逢った時に白のオーラだって言っていたんですね!」
葵が笑顔で頷く。
葵が琴音を店に連れられてきた時に琴音を見て、白いオーラだと言っていた。
「そう!今は少し濁っているけど綺麗な白だよ。僕、本当に良い子が来てくれて嬉しいんだよ!」
琴音に向かって、ニコリと笑う。
「ありがとうございます。俺も葵さんみたいな素敵な方と出逢えて嬉しいです!」
ちゃんと褒めてもらったちゃんとお礼を言いなさい、それも両親から教わったことの一つだ。
「琴音、本当に良い子だね!でね、花清は、幽霊が見えてその霊を浄化できるんだよ」
「浄化…?」
浄化、と聞いて琴音は、ふとよく母親がこの薬品をポンと入れるだけでキッチンのパイプの中を浄化、除菌までしてくれるのよ、と言っていたのを思い出す。
「違う、パイプ掃除じゃない。笑ってしまうだろうが…」
翠はそう言いつつも我慢できないのか、笑い出す。
「浄化するのはパイプじゃなくて、幽霊を浄化するんだ。つまり簡単に言うと、幽霊を天国にいけるようにしてやるんだ」
「ああ!…すみません。こんな時にパイプの掃除の話なんてしませんよね!」
琴音が花清に謝ると、花清は顔が真っ赤にながら首を振る。
(だから、さっき、女子高生が悪霊を払って、とか言っていたんだ…)
花清の特技を活かせば、悪霊もとれるのだろう。
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