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「琴音、僕達の能力に興味ないんだ。この人達気持ち悪いー、とか、反対にすごいー、とかもなくて、パティシエで頭がいっぱいになっているよ!」
京が声を出して笑うと、翠と都明と葵も笑う。
花清も下を向いているが肩が揺れていてどうやら笑っているらしい。
何がおかしくて笑っているのかよくわからなくて、琴音だけが首を傾げる。
「ちょっと、あんた達!いい加減にしなさいよ!いつまで客を無視してるのよっ!?」
(あ!)
琴音はすっかり女子高校生達の存在を忘れていた。
この人達は翠達のお客様なのにほっておいて、勝手に盛り上がってしまった。
女子高校生の気分を害してしまったので謝ろうとしたら、都明がそれを止めた。
「謝らなくていい、わざとだから」
都明の顔を思わず琴音は見てしまう。
すると、都明がくすりと笑った。
(笑った!)
普段、笑わない人が笑うとかなり感動ものだ。
「ちょっと!わざと、ってどういう意味よ!?」
都明は小さく嘆息をつく。
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