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悪霊
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「パパが経営している病院で診てもらったんだけど、誰かに殴られたみたいな跡だ、って先生が言ってたわ。でも真貴は誰かに殴られた覚えはないって。最近まで治らなかったの!世の中にそんなことあるっ!?いーえ、ないわっっ!これは悪霊の仕業だわ!」
舞が前のりになって、一人でヒートアップしていく。
「まぁ、…そりゃなかなか治らないわな」
翠が鼻で笑って、小声で呟いた。
「悪霊の仕業はこれだけじゃないのよっ!」
舞は勝手に悪霊のせいにしていく。
「私と付き合って一週間目の夕方のことよ。真貴が学校の下校中に喧嘩に巻き込まれたの!真貴はただ道を歩いていただけなのに!そのせいで真貴は三日間入院してたのよっ!しかも真貴に怪我をさせた犯人はまだ捕まってないっ!!」
「外を歩いてたら、急に巻き込まれたんだ…」
「ふーん」
京が冷たく答える。
「これじゃないわ。私と付き合って二週間と二日目の夕方のことよ。学校の帰りに酔っ払いに絡まれて足を打撲したのよっっ!」
(よく日にち、覚えているな…)
琴音はそこに感心してしまう。
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