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笑み
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「その三日後、私と付き合って二週間と五日目の夜よ!通り魔に襲われて両手を怪我しているのよ!しかも真貴に怪我を負わした犯人は捕まってないのよ!」
真貴がゆっくり顔を上げた。
(……え?)
顔を上げる瞬間、真貴は恍惚した笑みを浮かべていた。
自分が辛い目に合っているのにあんな笑いができるものなのだろうか。
だけど、顔を上げた真貴にはもう笑みはなく視線をやや下に向けていた。
(……?)
琴音は真貴に違和感を覚えてしまう。
「悪霊でもこんな酷い仕打ちはないわっっ!!」
「ま、舞…。俺は大丈夫だから‥」
「何を言っているのよ、大丈夫じゃないわ!それに真貴の不幸はこれじゃないのよ…」
舞は息をはいて気持ちを落ち着かせる。
「……。三日前のことよ‥。…真貴の両親が自宅の階段から落ちて、今もICUに入っていてまだ意識を戻らないの」
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