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能力
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「あ?」
「あなたの能力のことよ。だって友達が困ってるの、って言ったらパパは翠くんに相談に乗ってもらいなさい、って。あ!もちろん真貴のことは言ってないわよ。友達って誤魔化したし」
「あまり紹介されたくない、ってお前のパパに言っておけ」
翠はうんざりしたような口ぶりで大きくため息をついた。
「えー?そこまであなたが信頼されてるってことよ。で、翠はすごいんでしょ?」
舞は興味津々で聞いてくる。
「あの男の子…、琴音っていうんだっけ?あの子は霊感はないわ。あなた達のことを知って驚いていたもの。琴音とあなた達は出会って間もないんでしょ?琴音がそんな言い方だったわ。でもあなた達は琴音のことを大事しているって感じがするわ。琴音はあなた達にとっては大事な人なの?」
かなり僻みと嫌味が入った口調。
社長の娘ということもあって洞察力だけはいいらしい。
翠はもう一度大きなため息をつく。
「お前、言ったよな?除霊だけでいいって。だったら余計なことは検索するな」
舞は頬を膨らます。
翠は一億と書かれた小切手を舞の前に出す。
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