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美味しかった
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そんな楽観的な考えで、その時の舞は余裕の笑みすら浮かべて車内から街の景色を見ていた。
「ふうー」
琴音はスィエロの二階にある自室のベッドの上で、風呂上りで髪の毛を拭いていた。
スィエロで食べたご飯はとても美味しかった。
春巻き、エビチリ、酢豚、レタス巻きなど品数は豊富だった。
しかも花清の料理はプロ並みでどれも美味しかった。
(今まで何を食べても美味しかった、って思ったことはなかったのにな…)
近所の家や友達のところにいる時は味を感じることはなかった。
家族のペースに合わせて食べないと!といつも気を張っていてリラックスできなかったから。
でもスィエロの五人は五人ともがマイペースだった。
翠と都明は早食いだったし、葵はとてもスローペースだった。
花清と京も葵ほどでないがゆっくりとしたペースだった。
誰のペースに合わせて食べていいのかよくわからなくて、結局琴音は自分のペースで食べることにした。
それが良かったのかもしれない。
段々とリラックスしてきて、久々に楽しい食事ができた。
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