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不気味
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(なんだ、やっぱりいるんじゃない)
彼氏いえども勝手に他人の家に入るのはどこか罪悪感を覚えるが、もし真貴が倒れているんじゃ…、と心配になって、一応小声でお邪魔しまーす、と声を掛けてから家の中に入る。
家の中は暗くて物音ひとつしない。
それがものすごく不気味に感じてしまう。
(まさか、真貴も倒れてないよね…?)
この家で真貴の両親が倒れていた。
真貴も倒れているかもしれない、そんな恐怖が舞を蝕む。
(…厄病神をとってもらって、真貴もそんな目にあっていたら訴えてやるんだから‥!)
心の中で翠に悪態をつきながら、一階の部屋をすべて見回るが真貴は見つからなかった。
その時、二階の部屋から微かに明りが洩れていることに舞は気付く。
(あの部屋ね…!)
この不気味な静さから解放される、そんな安堵から舞の足は自然と早くなる。
微かに明りの洩れている部屋にたどり着いてドアを勢いよく開こうとした瞬間、舞はその場で凍りついてしまった。
「……っっっつ!!」
舞は息を飲んだ。
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