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漏電
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「…す、翠、冷蔵庫とか炊飯器とか電化製品が、す、すべて動かない…」
翠は花清と一緒にキッチンに向かう。
琴音はパソコンもそうだが電子機器ことはあまりわからない。
なので大人しくソファーで見守る。
翠が冷蔵庫など見て回るが、首を振ってどこかに電話をして花清に何かを伝える。
花清は神妙に頷くのを確認してから、翠は琴音の元にやってきて隣に座る。
「どうやらキッチンのところだけ漏電しているみたいだ。一時間後ぐらいに業者が来てくれるらしい」
「そうなんですか?」
琴音と翠のいるリビングはちゃんと電気がついているので、漏電しているのはキッチンだけみたいだ。
「都明はパソコン修理に行くし、京は専門の鏡店でまた同じ鏡を作りに行くらしい。葵は少し一人にしていた方がいいだろう。花清も業者を待たなくちゃいけない。悪いが今日は…、」
「あ!今日、出掛けるのは中止ってことですよね?元々給料もらうまでジャージで過ごす気だったので、気にしないで下さい!」
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