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(ぶっきらぼうだけどいい人…)
一昨日逢ったばかりだが、それが琴音の翠のイメージだ。
「おい、こら!」
「あ、翠さん…」
琴音の後ろから翠がやってきてため息をついた。
「知っている奴に声を掛けられても無視しろ、って言っただろう?」
「それって、私のこと…!?」
琴音は、そういえばそんなことも言われたな…、と思い出す。
「今からバカ彼氏が来るんだろう?」
「…バカってなによ…」
「お前が一番分かっているだろう?あんなことするのは、バカとしか言えない」
舞の表情が一瞬崩れるがすぐに元の表情に戻る。
「…っっ!!やっぱりあなた…」
「舞!」
その時、真貴がやってくる。
真貴に声を掛けられた瞬間舞の肩がビクンと大きく揺れる。
(あれ…?)
琴音は違和感を覚えて首を傾げる。
真貴は翠に気付くとあからさまに嫌な顔をする。
「なに、舞。こいつと遊んでるの?」
「…ち、違うわ…!…ぐ、偶然逢っただけよ!」
舞は表情を変えないものの、声が微かに震えている。
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