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お金目当て
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舞の瞳から涙がボロボロと流れていく。
それでも舞は真貴に向ってニコっと笑う。
「でも…、‥はじめから私に声を掛けてきたのはお金目当てだってわかってた‥。…真貴は本当は私なんてどうでも良くてお金が目当てわかってたけど…。でも認めたくなかった‥。きっと悪霊が憑いていてそのせいで私を見てくれないんだ、って‥。…バカだと思われるだけどそう思いたかった。‥だから翠にお願いしたの。翠にお手上げだって言われても、それでも翠なら何とかできるって思ってたの…。‥バカよね…。‥私は真貴を信じたかった…」
舞から笑顔は消え、真貴をまっすぐ見た。
「でも、もうダメね…。‥私、あの時に助けられなかった彼女の姿を見てあなたには人間の心を持ってないことがやっとわかった…」
真貴は冷酷な瞳で舞を見るが、舞も真貴から瞳をそらさない。
「‥あんな酷い目にあったのに彼女は私を守ってくれていた‥。彼女の優しさを知って、翠の言葉を聞いて私は私自身を見てくれる人と付き合いたいっ!もうお金しか見てない人と付き合いたくないっっ!!私自身と付き合ってくれる人がいいのっっっ!!」
真貴はクスっと笑う。
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