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どうも
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「そりゃ、どうも」
翠もわざとらしく礼を言う。
「で、琴音を解放してくれるの?」
「なぁ、なんであんたはこんな奴らと一緒にいんの?あんた一人で十分じゃん?ああ、こいつらといれば自分一人よりも金儲けできるからかっ!」
真貴は翠の言葉を無視して一人納得したように言う。
「お金の問題じゃないつーの」
「…?‥はぁ?じゃあなんでこいつらとお金儲けしているんだよ?」
真貴は眉を寄せる。
(そういや、あまり裏稼業をしたくない、って言っていたよな…?)
翠の言葉を琴音は思い出す。
好きで翠達が特技を使っている感じがしない。
だったらしなくていいのに、と不思議には思っていたけど。
「俺もこいつらも過去にいろいろあったんだよ。…昔は見ても、今はもうオーラや未来や心の中を見る気がない除霊する気がない、って言っても俺らの意思を無視して今でも人がやってくる…。‥今はケーキ屋だけに専念したい、って言ってもわかってくれる奴なんていねぇんだよ。店に居座られたり、店で大泣きされたりして。俺らはただ落ち着いて普通の生活したいのにさ…」
翠以外のスィエロの四人も頷く。
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