アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
サラダ
-
「あはは、褒めてくれてありがとう。でもそれママに言っちゃ駄目だよ?ママ、悲しくなっちゃうから」
「うん!ママがなかしくなるのいやだから、言わないよ!」
女の子が笑顔で言うと、優典は女の子の頭を撫でる。
「えらいね。よし!ちょっと晩御飯を多目にしてあげるね!」
「えー、そんなのずるーい!」
「ずるーいずるーい!」
「うん!皆のやつも多目にするよ?」
「わーい!!」
子供達が嬉そうに騒ぐ。
「じゃあ皆、メニュー決めてくれるかな?」
子供達のテーブルには、さっきからメニュー表が開かれていたまま。
そのメニュー表を覗き込むように、子供達はソファーから身を乗り出す。
「俺、ハンバークていしょく!」
「私、オムライス!」
「俺、やきにくていしょく!」
「了解!ちゃんとサラダも食べるんだよ?」
子供達が今まで元気良く手をあげて、自分達の食べたいものを言っていたのに、優典の一言で黙った。
その時、店のドアに掛けている鈴がカラーンと鳴る。
それはお客様が来たことを知らせる音。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
6 / 100