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中身だ!
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対して優典はいたってどこでもいるような平凡な顔立ちだ。
優典ちゃん、男は顔じゃねぇ、中身だ!と優典が何も言ってないのにお客様に言われるぐらいだ。
優典自身があまりファッションに興味はないもののお客様の目を引かないぐらいの色で髪を染めている。
これが優典の唯一のオシャレである。
きっと優典じゃ一見さんみたいに、こんな優雅にスーツを着こなせない。
(きっとこの一見さんだから、こんな風に似合うんだろうな…)
優典は、ふと営業スマイルじゃなくてこの人の本当の笑顔を見たい…、きっとすごく綺麗な笑顔で笑うんだろうな…、と思った。
「どうしたの?早くしないと風邪引いちゃうよ?」
一見さんに言われてハッとする。
「あ、すみません…」
優典は謝ってから、
なぜ一見さんがタオルとシャツを持ってきてくれたんだろう…?
と燻しみながらも、一見さんが差し出しているのは本物の自分のタオルとシャツなので、受け取ることにした。
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