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店長
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「‥あの、一応僕がこの店のオーナーで店長なんですけど…」
「え…?」
一見さんが驚いたように瞳を瞬かせる。
「‥こう見ても僕、もう二十八歳で八年近く店長やっているんですけど、まだ店長の風格が出てこないですかね?‥うーん、身体鍛えたら、店長の風格が出てくるのかな…?」
優典が自分の薄っぺらい胸辺りを触ると、一見さんが息を飲む。
一見さんは何かを無理矢理抑えるように、咳払いをする。
「…ゴホン。すみません、若く見えたので気を悪くしないで下さい。…でも自分より年上だと思わなかったな」
最後の言葉は優典に言ったのではなく、どうやら一人言らしい。
一見さんは優典に向って、軽く頭を下げる。
優典が店長だということと自分よりも年上ことが判明して、一応礼儀として敬語を使いはじめたのだろう。
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