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綺麗な笑顔
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「カフェ・リノにいる時はただ楽しんでいてほしい。だからクレームうんぬんよりも身体が勝手に動いたんだと思います」
優典の言葉に瞳を瞠ってから一見さんは笑い出して、そして優典に向って自然ににっこりと笑いかける。
「そうですか!」
(あ…)
一見さんの笑顔は優典が想像していた遥か何十倍も綺麗な笑みだった。
(やっぱり綺麗な笑顔…)
一見さんのその笑みで優典は自分の胸がほんわりと温かくなるのを感じていた。
「これは勝てないかもしれないな…」
「え?」
「いや、なんでもないです。それより早く着替えた方がいいと思います。子供達が待っていますよ」
「あ、そうでした!」
背中を拭き終わったのに、喋るのに夢中で新しいシャツに袖を通すことを忘れていた。
(弓木くん、大変だろうな…。子供達の注文バラバラだったし…)
基本的に料理系は店長の優典が作ることになっている。
バイトの子達も一応料理は作れることは作れるが優典の方が作るのが数段速いし、お皿に盛った時の見た目が優典だととても綺麗なのだ。
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