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素敵なお名前
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マンション経営でそこそこの儲けはあるが、カフェのことはカフェの売り上げでやってきたいというのが優典の信念だ。
「俺は宇榮原達樹といいます。覚えておいて下さい」
「え‥?はい」
急に自己紹介されて戸惑うが一見さん改め、宇榮原も自己紹介してくれたので、優典も戸惑いを感じながらも自己紹介することにした。
「‥僕は沖田優典です」
「優典さんですか。素敵なお名前ですね」
そう微笑みながら言われるとなぜか頬が熱くなる。
(…なに、これ‥)
「もしかしたらそのうちバイトの面接を受けにくるかもしれません。その時はよろしくお願いします!」
そう言って、宇榮原は颯爽と立ち去っていってしまう。
「え、え‥!あ、あのっ…!?」
優典は宇榮原に向って何を言おうしたが、自分でも何を言いたいのか、ただ宇榮原を止めたいだけなのか…。
自分の感情なのによくわからない間に、ドアは無情にも閉まってしまう。
しばらく呆然として宇榮原が立ち去ったドアを見つめた後、優典はのろのろと壁にもたれずるずると座り込んでしまった。
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