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朝番
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そして宇榮原は時々、忙しい時間に料理やドリンクなどをお客様に持っていって手伝ってくれるようになった。
だけどどんなに忙しくても、絶対に厨房に入らないしレジにも触らない。
そんな宇榮原に優典は、好感がもてるようになっていた。
そしてそんなある日、平日に朝番に入ってくれているパートの主婦から、
「少し時間いいですか?」
とわざわざ優典に聞いてくるので、
もしかしたら辞めるのかな?と思ったが、それは見当違いだった。
「店長に言うな、って明日真くんから口止めされているんですけど…」
「明日真くん?」
主婦はコクンと頷いて、どこか言いにくそうに告げた。
「明日真くんが毎朝、朝番の私達が来る前から、店の前に立っているんです」
「明日真くんが?」
「明日真くんのことだから、きっと何か理由があってのことだと思って聞いても適当に誤魔化されるんです」
パートの主婦が明日真にいくら理由を聞いても、適当にあしらわれてしまうそうだ。
だから明日真のことが心配になって、優典に打ち明けたらしい。
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