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風船
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「宇榮原さん…」
(…なんでこんな時間に宇榮原さんが‥?あ!)
もしかして、宇榮原が明日真が毎朝待っている相手なのだろうか?
カフェ・リノにいる時は宇榮原と明日真は仲が悪そうだったのに毎朝、誰にも知られないように密会しているのだろうか?
優典の頭の中で、二人が楽しそうに笑う姿が容易に想像が出来てしまう。
(痛い‥)
なぜか胸が締め付けられるようにギュウと痛くなるが、優典にはわからない。
「優典さん、風船しましょ!」
「え?」
宇榮原がキラキラした瞳と表情で言う。
「このカフェに来てくれた子供達に風船あげるんですよ!今も昔も風船は喜びますよ!」
あ!駄菓子もいいなー、駄菓子は月一にしたもいいかも、と宇榮原は楽しそうに呟く。
生き生きとした宇榮原の表情に胸が温かくなるのを感じて、思わず瞳を細めて宇榮原の表情を見つめてしまう。
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