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顔馴染み
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「優典さん!俺の家はいろんな業者さんと顔馴染みがあるんです。母に口利きしてもらったらタダ同然で風船とか駄菓子とか手に入ると思います!」
宇榮原は嬉しそうに言う。
「風船は仕入れる量が少ないから余ったやつを回してもらえばいいだろうし。母にカフェ・リノや優典さんのことを話したら、きっと感銘を受けて力になってくれると思いますよ。優典さんにとって母の行動は迷惑かもしれませんが、母の思いなので受け止めて下さいね」
あ…、宇榮原が何かに気付いたように、急に申し訳ない顔をする。
「すみません!俺、カフェ・リノで働いてないのに、口出ししてしまって…」
「ううん。そこまでカフェ・リノのことを思ってくれて嬉しいです。いいアイデアだと思います。もし良かったらでいいので、お母様に一度相談してくれませんか?その後で僕、挨拶しに行きます」
風船も駄菓子もいいアイデアだと思う。
優典も子供の喜ぶ顔が見たい。
ただ優典には風船を扱う業者を知らないので、宇榮原の言葉に素直に甘えることにする。
宇榮原のお母様に業者を紹介されたら、宇榮原と宇榮原のお母様にお礼を言った後は、仕入れのことや値段交渉などは自分でやろう、と優典は心に決める。
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